三木 眞一郎(みき しんいちろう、1968年3月18日 - )は、東京都出身の日本の男性声優、ナレーターである。81プロデュース所属。血液型はAB型。 子どものころから声優という職に就く自分の姿が頭にあり、当然のように「できる」と確信していたが、周囲からは「儲からない」という理由で反対されていた。 のちに所属することになる81プロデュースに、「入れてくれ」と電話をしたが断られ、履歴書だけ送ったところ、研究生のオーディション案内が送られてきた。オーディションに合格し、研究生の中でトップを目指していた。わからないことがあればすぐ講師に聞きに行ったが、ひとりだけ熱心だったことが逆に仇となり、講師からは媚を売っているふうに映って煙たがられていたという。研究生でありながら声優の仕事が入るようになり、3年制だった課程を2年で終えた。同期からはかなりいじめられたという。 2010年、第4回声優アワード「助演男優賞」を受賞。 2014年、第8回声優アワード「富山敬賞」を受賞。 バイク・カーマニアであり、『Tipo』などの自動車雑誌に自らコラムを執筆する他、ケーターハムスーパー7、ルノー5ターボ、そして『頭文字D』で主人公の藤原拓海が劇中で乗っていた車両と同型のスプリンタートレノ(AE86型)を所有している。 また、2008年には川上とも子、豊口めぐみ、水樹奈々、浪川大輔や三間雅文音響監督らと共に、ツインリンクもてぎで開催されたレーシングカート耐久レース「K-TAI」に「ロボットレーシング」のドライバーの一人として出場している。 プロの二輪ライダーを目指していたこともあったが、ある日、まるで異次元の走りをする人を見て、この世界ではプロになれないと感じて諦めている。 キャラクターのイメージを大事にしたいという理由から、CDドラマなどのブックレット写真では、顔を隠していることが多い。また筆記コメントが簡潔なのも、作品に対する先入観を少なく、という想いからである。逆に、雑誌などで個人としてグラビアをやるのであれば、その中で自分のできるコトを出すようにしているとのこと。「僕に声帯を任せてくれた役が、僕の声で満足してくれているかなって、いつも心の中で思っていますね」と石川智晶との対談で話している。 自らの声優観として「タレントや俳優と違って声優は影の存在。僕らは声を出すことができないキャラクターの人生を再現するのが仕事です。マイクの前に立ったとき、三木眞一郎という存在には一切の価値がないんです。キャラクターの人生を立体的にして、声帯を任せてもらったキャラクターの血と肉を視聴者に届ける。だから僕は自分が“役を演じている”と思ったことはないし、恐れ多くてそんな表現を使ったこともありません」と語っている。ラジオ出演の際などに「〜を演じている」という表現を避け、「〜の声」と自己紹介しているのはそのためである。 自身が担当するキャラクターについて理解するために、監督に「役の履歴書を教えてくれ」と頼んでいる。『天空のエスカフローネ』に取り組んだとき、初めて事前に全話分のシナリオをもらって、役の履歴書を完全に理解することができ、スタジオでマイクの前に立った瞬間、憑依に近い感覚で、心が勝手に動いていくとのことで、スタジオに入っている時の記憶が全くなかったと語っている。 2002年に元ファンの一般女性と結婚。 2006年6月に自身の公式サイトで前年10月に父親になったことを公表している。 『頭文字D』で監修を務めた土屋圭市と親交があり、同乗走行を体験した他、ステアリングを貰ったこともあるという。