来歴 1987年(昭和62年)8月16日に東京都府中市で生まれる。母親がアニメ・声優に興味を持っていたこともあって、幼少時より『美少女戦士セーラームーン』などのアニメ好きだった。そのため当時から声優になりたいと思っていたが、他の勧めもあって当初は子役として活動した。『ズッコケ三人組』(安藤圭子役)などに出演、『さわやか3組(1997年度版)』や『ウルトラマンダイナ』などにもゲスト出演経験がある。 2003年、一般公募のVSオーディション2003(ポニーキャニオン主催)に、喜多村英梨として参加しグランプリを獲得、同年テレビアニメ『LAST EXILE』(タチアナ・ヴィスラ役)で声優デビューを果たす。2004年には自身も出演したテレビアニメ『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア』(星羅役)のオープニングテーマ『Before the Moment』で歌手としてもデビューした。 2005年、『BLOOD+』(音無小夜役)で主人公役に抜擢される。2007年1月1日に、それまでのヒロセプロジェクトから、より声優色の強いカレイドスコープに移籍。『こどものじかん』(九重りん役)、『ぽてまよ』(森山素直役)、『ダンボール戦機W』(ジェシカ・カイオス)など多くの作品で主要キャラクターを演じるようになった。 2009年11月30日を以ってカレイドスコープを退所、12月1日よりEARLY WING所属。 2012年8月8日にEARLY WINGの系列事務所であるAbility Soul Proへの移籍を発表した。2014年6月1日、再びEARLY WINGへ移籍。 2015年、『夜ノヤッターマン』以降はタイムボカンシリーズの「三悪」の女ボス役を演じている。 2019年1月1日、所属事務所のEARLY WINGを退所し、フリーランスで活動することを自身のTwitterで発表した。 声優 クールな女性役を得意としている。 デビュー当初はヒロインにおいて「男性に対してつれない(俗に言う「ツンデレ」)役」が多いが、逆に九重りんのようないわゆる「アプローチをかける役柄」の演技を人に見られるのが恥ずかしいようで、出演作のONAIRを見てしまった際にはテレビの前で悶えていると語っている。 『こはるびより』ではメイドロボのヒロイン・ゆいを演じたが、「もうとにかく必死だった」と語っている。最初から最後までゆいが登場する上にノリツッコミの激しいキャラであるために、第一回のアフレコでは酸欠になったこともあり、「これだけ喋ってるのがアニメではあまりないんじゃないかと言うくらい台詞が多い」という。共演者の近藤孝行は「ものすごく頑張っていた」と語っている。 特技の一つに他の声優の物真似があり、自身の出演するラジオ番組でしばしば披露することがある。 2013年10月12日、マチ★アソビにて声優ユニットつきねこメンバーとして徳島観光大使に就任。 歌手活動 キャラクターソングのほか、自身名義でも歌手活動を行っている。ポニーキャニオン、ランティス、キングレコードのスターチャイルドを経て、トムス・ミュージックへレーベル移籍。 2012年2月8日に発売したスターチャイルド3枚目のシングル『Happy Girl』がオリコンシングル週間ランキングで初登場5位を記録し、自身初となるトップ10入りを果たした他、7月25日に発売した初アルバム『RE;STORY』でもオリコンアルバム週間ランキングで初登場5位を記録した。 2013年5月22日には『喜多村英梨 Music Clips』、同年6月26日には『喜多村英梨 FIRST TOUR 2012 RE;STORY』と、2ヶ月連続で映像作品をリリースした。 2015年以降は歌手としての活動はなかったが、2016年10月21日に「Amazing Soul Fes 2016 in 上海」へ出演して2年ぶりに活動を再開。同年11月1日にトムス・ミュージックへの移籍を発表し、2017年3月22日にミニアルバム『Revolution【re:i】』を発売。同年10月28日にロッカンミュージックへの所属が発表された。 声優ユニットとしては、井口裕香との「えりゆか」、今井麻美との「ARTERY VEIN」をそれぞれ結成している。また、オリジナル曲はないものの、『神さまのいない日曜日』テーマ曲リリースに合わせて小松未可子と「キタこし」としてプロモーションを展開、2013年アニサマでは「Black Holy」と「Happy Girl」をデュエットした。 2019年1月、完全個人資金でインディーズレーベル「dystopia record」の立ち上げを発表し、シンガーソングライターとしての音楽活動も開始した。第1弾シングル『瑠璃色』のトレーラーがYouTubeチャンネルにて公開された。 エピソード 食べ物で好きなのは甘い物(ラスク、エクレアなど)、嫌いなのは苦い物(コーヒーなど)。 好きな漫画家・イラストレーターは、大暮維人、西E田など。また、自身もイラストや漫画を描き、雑誌のインタビュー記事でも掲載されることがよくある。かつては同人誌活動も行なっていた。 2009年度に出演した『フレッシュプリキュア!』(蒼乃美希 / キュアベリー役)については、制作発表の会見時「シリーズが始まったときはTVで見ていたので、自分が関われるとは思っていなかった」「あの頃の視聴者としての気持ちと、今後の作り手としての気持ちの両方を力に替えて頑張っていきたい」と抱負を語った。声優界の先輩・林原めぐみの娘にもキュアベリーとしてボイスレターを送ったことがある。 中学時代は、囲碁部と文芸部とパソコン部を掛け持ちしていた。また、文芸部とパソコン部の部長を務めた。 自身のファンのことを「キタエリスト」と呼ぶ。特に、男性ファンを「キタエリスト薔薇組」、女性ファンを「キタエリスト百合組」とよぶ。 2012年9月1日以前はブログの他にTwitterにてファンと双方向での交流をしていたが、誹謗・中傷の被害を受けたため、所属事務所の判断によりTwitterアカウントを停止し、以降の交流はブログでの発信のみとなった。後日アカウントを事務所スタッフ管理の下で再開した。2019年1月よりフリーランスでの活動開始に伴い、公式Twitterとして個人管理の下で運用している。