日本のアニメーター・絵本作家・イラストレーター。日本アニメーター・演出協会 (JAniCA) 会員。1980年代には、「高沢孫一」名義でも活動した。 東京都で出生。子供の頃から絵を描くのが好きで、ずっと絵を描く仕事に就きたいと望んでいたが、東京藝術大学の受験に二度失敗し、御茶の水美術学院日本画科を卒業後、1965年に叔父の紹介で東映動画(現・東映アニメーション)に入社。同期は、宮崎駿、土田勇など。3か月の養成機関を経てテレビアニメを担当する短編班に配属され、テレビアニメ『狼少年ケン』に参加。アニメーターの月岡貞夫の薫陶(くんとう)を受け、原画を描くようになる。正社員から契約社員となり、『レインボー戦隊ロビン』で初の作画監督を務めた。以後、多くのテレビアニメに参加した。 初のメインキャラクターデザインは1968年の『あかねちゃん』。「少女物の高橋」と評され、その後も多くの少女アニメを描いた。東映動画の「東映魔女っ子シリーズ」でも、『ひみつのアッコちゃん』『魔法のマコちゃん』『さるとびエッちゃん』『魔法使いチャッピー』と立て続けにキャラクター設計(キャラクターデザイン)を担当した。東映動画は1973年2月に退社し、以後はフリーで活動した。他社でも『さすらいの太陽』『若草のシャルロット』などのキャラクターデザインや『ときめきトゥナイト』の総作画監督、『魔法の天使クリィミーマミ』の作画監督など、少女ものアニメを数多く担当している。 劇場映画『さらば宇宙戦艦ヤマト』参加時に下着姿の森雪を担当したところ、西崎義展プロデューサーに「やけに色っぽい雪を描くアニメーターがいるな」と目に留まり、以後『ヤマトよ永遠に』のサーシャ、『宇宙戦艦ヤマトIII』のルダ、『宇宙戦艦ヤマト完結編』のクイーン・オブ・アクエリアス、ディンギル少年、『オーディーン 光子帆船スターライト』のサラ・シアンベインカーと西崎作品の重要な女性キャラクターのデザイン、原画、作画監督を担当した。 トムス・エンタテインメント作品では作画監督・原画などの仕事に関わったほか、絵本作家としても活躍している。 アニメーターの高橋しんや(別名義:針井新哉)、フードファイターの高橋信也(マイケル)とは同音同名の別人である。