幾原 邦彦(いくはら くにひこ、男性、1964年12月21日 - )は、徳島県小松島市出身のアニメ監督、音楽プロデューサー、小説家、漫画原作者、日本映画監督協会会員。血液型はA型。 独特の止め絵、バンクのトリッキーな使い方・ギャグ演出・演劇の手法を模した映像表現に定評がある。 職業監督としては「セル画の枚数・作画の力に頼らずに面白い物を作る」ことをポリシーとしている。 構成作家としてはハッタリ・ケレン・メタファー・メタフィクションを多用し、現実世界における物理法則や外的必然性ではなく、作品世界における内的必然性に従って描こうとする傾向がある。それ故、意図の読み難い演出・現実と時系列順にはありえない不自然な展開が多い。これは、「リアリズムよりも抽象化された画面の方がテーマが伝わる」、「シリアスな出来事を、ありのままに描くのはつまらない」という方向性に基づくものである。 難解な作風は意識的ではなく、「自分が見ていて良いと思うものにカメラを向け、ピュアでいようとしたら自然にそうなった」「描写の対象には、普段みんながわかっているのに語らない部分、見て見ぬふりをするものを選んでいる」と語る。 作品の登場人物の名前に、ある程度の縛りを設ける事が多い。