中江 真司(なかえ しんじ、1935年4月20日 - 2007年6月28日)は、日本の男性俳優、声優、ナレーター。本名、佐藤 良孝(さとう よしたか)。旧名、佐藤 真司(さとう しんじ)。血液型A型。 東京都江東区出身。鎌倉学園中学校・高等学校卒業。友人の影響もあって芝居の道を目指すことになり、1958年5月、中部日本放送劇団(劇団CBC)に4期生として入団(8月に団員契約)、生放送時代のテレビ・ラジオドラマの仕事を開始。1963年、上京して劇団現代劇場。1967年、テアトル・エコー。舞台、テレビを中心に活躍。1988年、青二プロダクション所属。 昼ドラマ『ライオン奥様劇場』をはじめとして、特撮『仮面ライダー』の「仮面ライダー本郷猛(一文字隼人)は改造人間である…」、ドラマ『特捜最前線』の「天に地に、絶えること無き犯罪に…」「愛と死と、憎悪が渦巻くメカニカルタウン…」などのオープニングナレーション、時代劇などは「ドラマの中江」と言われるほど有名であり、以降も仮面ライダーシリーズや同作のパロディである『仮面ノリダー』や藤岡弘、が演じたCMシリーズ『せがた三四郎』などのナレーションを多く務めていた。アクションものはテアトル・エコーへの移籍以降増えていったという。 オペラ歌手以上の声帯を持った美声でやや高声、喋り方も早かったが、以後は低声での淡々とした語り口を特徴とした。 妻は声優の平井道子だったが1984年死別(友人の納谷六朗からの紹介で1988年に再婚)。 2002年以降、フジテレビ『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』のナレーションを機に新境地を拓き、この路線で数多くのCMに起用されるようになった。2006年頃からは任天堂のゲーム機及び関連ソフトのCMを担当することが多かった。 2004年肝臓癌を公表、2007年に体調を崩して静養する。ナレーションの一部は窪田等や大友龍三郎が代役を務めた。 2007年6月28日午後0時30分、肝細胞癌のため東京都小金井市の社会福祉法人聖ヨハネ会桜町病院で死去。72歳没。戒名は眞岳浄聲信士。