日本のメカニックデザイナー。東京都府中市出身。 アマチュアの高校生当時、コンピュータ仲間7人でスタジオ・ジャンドラを結成し、1984年にエニックスのアドベンチャーゲーム『ザース 人工頭脳オリオンの奪還』を制作(佐山はメカグラフィック担当)。当時のパソコンゲームでは画期的なビジュアルが評判となった。 その後、仲間の中沢数宣に誘われ佐藤元のスタジオに参加。『機動戦士Ζガンダム』でメカデザイナーとしてプロデビューする。以降のガンダムシリーズや『機動警察パトレイバー』シリーズでサポート的な役割を務め、『宇宙の騎士テッカマンブレード』や『VS騎士ラムネ&40炎』でメインメカを担当する。出渕裕や河森正治の関連作品に参加する機会が多い。 デザインの個性は細身のシルエットと鋭角的なパーツ類。テッカマンブレードにその特徴が見られる。また、コンピュータの知識を活かし、コクピットのCG画面を多く手がけている。この場合、「ディスプレイデザイン」「モニタグラフィックデザイン」「デジタルグラフィックデザイン」といった役職名を用いている。 『マクロスプラス』に登場するYF-21は脳波操縦のメカという設定であるが、第1話に出てくる脳波計のグラフは、佐山が頭に測定器をつけて記録したものである。「激しい山から平静になる」という波形を採るため、部屋の中で暴れまくってから瞑想に入るという作業を繰り返し、本人いわく「自分の意志でアルファ波やベータ波を自在に発信することができるようになった」という。