日本の男性声優、俳優、音響監督。岩手県出身[1]。日本大学卒業。最終所属は同人舎プロダクション。特技は東北弁。 本名は千葉 治(ちば おさむ)。また一部の作品においては千葉 耕一とクレジットされることもあった。 ラジオドラマ創成期からの名優で、独立してから晩年に至るまで長く音響監督を務めてきた。音響監督としての代表作はサンライズの勇者シリーズ等。役者出身だけに的確なアドバイスなど若手の声優たちとの親交においてもとても信頼ある人物であった。 没後に出た『ガオガイガーFINAL サウンドトラック2』のパッケージ中には密かに、英語で「この作品を千葉耕市氏に捧げる」と記されている。作品に対して命の火が消えようとも力を尽くした、恩師・先輩への製作者、役者らの敬意と感謝、追悼の念が込められている。 その他に、アニメ『イソップワールド』(1999年にテレビ東京系で放映)を担当中に体調を崩し、入退院を繰り替えしたが、同番組の打ち上げパーティーでは「僕は(病気で)声を失った時に、“俳優としての千葉耕市は死んだ(終わった)”と思った。でも“演出家としての千葉耕市はまだ生きている”と考えるようになった。だからこそ今日まで自分を奮い立たせることができたんだ。人間、希望を捨ててはいけないのだよ」(注:“声を失った”とは、舞台等で観客の耳に届くほどの声量が出せなくなったという意味)と語った。 妻は音響制作プロデューサー、『クルーズ』社長の千田啓子。