樋浦 勉(ひうら べん、1943年1月25日 - )は、日本の俳優、声優。劇団青年座所属。東京府(現:東京都)出身。玉川学園高等部卒業、俳優座養成所出身。 本名は同じ字であるが、「ひうら つとむ」と読む。娘に声優の樋浦茜子がいる。 2004年以前は、劇団俳優座、劇団自由劇場、黒テント、境事務所に所属していた。 1965年の岡本喜八監督、三船敏郎主演の東宝映画『血と砂』にて少年楽団兵の一人として出演。少年楽団兵のほとんどは同年、夏木陽介主演の『青春とはなんだ』の高校生役としてレギュラー出演することになり、ラグビー部のキャプテン・土井として出演した。土井の朴訥だが生真面目な役柄が定着し、青年期はそういった役柄が多かったが、しだいに主に主人公に楯突く役が多くなり、2時間ドラマ等では、被害者役を演じることがある。映画では『楢山節考』や『八甲田山』ではいずれも悲惨な死に方をする役柄を演じており、北野武監督、主演の『座頭市』では、気弱な飯屋のおやじの姿とは裏腹に真の黒幕であるヤクザの頭領役を演じた。 声優としても活動しており、正義派から悪役までこなす。洋画の吹き替えでは、ブルース・ウィリスやジョン・マルコヴィッチ、ロバート・デ・ニーロ、リチャード・ドレイファスなどを担当している。特にブルース・ウィリスは他の吹替声優と比べて最も担当回数が多く、ウィリスの代表作である『ダイ・ハード』シリーズのジョン・マクレーン役を全シリーズに渡って演じた唯一の人物である。