八奈見 乗児(やなみ じょうじ、1931年8月30日- 2021年12月3日)は、日本の声優、俳優、ナレーター。撫順市生まれ、福岡県育ち。青二プロダクション所属。本名:白土 繁満(しらと しげみつ)。 福岡県立修猷館高等学校卒業。九州RKB毎日放送劇団出身。テレビ創生期から活動しており、レギュラーを欠かした時期はほとんどない。 主人公の上司や師匠、祖父、博士、年季の入った先輩などの脇役を演じることが多い。特に温厚な役・コミカルな役柄・とぼけたタイプをよく演じるが、悪役も相当数担当している。そのユーモラスな演技は「八奈見節」と呼ばれる独特の台詞回しで知られている。 『巨人の星』の伴宙太、『タイムボカン』のグロッキーや『ヤッターマン』のボヤッキーなどに代表されるタイムボカンシリーズにおける三悪の科学者タイプの男などが代表的である。 また、『ドラゴンボール』シリーズのナレーションや北の界王役、ブリーフ博士役などでも知られている。さらに、2005年には愛・地球博のマスコットキャラクター「モリゾー」の声を担当した。 近年は基本的にナレーション業を主体としているが、頻繁にアニメのレギュラー・ゲスト出演をしている。2007年11月からキッズステーションで放映された『エレキング』では主人公・おいさんを務めた。 2009年3月20日、赤塚不二夫、藤子不二雄Aらと共に東京アニメアワード第5回功労賞を受賞している。 2015年9月25日、療養のため休業を発表。 2021年12月3日22時59分、死去。90歳没。訃報は同月14日、青二プロダクションの公式サイトで発表された。