近藤喜文
近藤喜文
Kondou Yoshifumi

生日:1950-03-31
年齡:74
性別:
身高: cm

日本のアニメーター、キャラクターデザイナー、映画監督。新潟県五泉市出身。 1970年代半ば以降の宮崎駿や高畑勲の作品を作画面で支えた。 高畑が『火垂るの墓』、宮崎が『となりのトトロ』と、長編映画を同時に制作した時期は2人の間で近藤の争奪戦が起こった。高畑は「他は何もいらないから近ちゃんだけ欲しい」、宮崎は「近ちゃんが入ってくれないなら僕も降板する」と言ったという逸話が残っている(結局、仲裁に入った鈴木敏夫の、宮崎は自分で絵が描けるからという助言で、近藤は『火垂るの墓』の制作に携わった)。米をよそう際、手首に付着した米粒を舐め食べる動作、など高畑アニメが追求する実にリアルな描写の実現は、近藤の強く鋭い感受性あって初めて可能なものだった。その後、再び高畑の元で『おもひでぽろぽろ』のキャラクターデザインと作画監督を担当する。 スタジオジブリでは『耳をすませば』の監督を任される(それ以前から近藤が演出をするという宮崎との約束があったため、宮崎が企画を持ってきた)など、宮崎駿・高畑勲の後継者として期待されていたが、1997年の暮れに解離性大動脈瘤で倒れ、1998年1月21日に47歳で死去した。作画監督を務めた『もののけ姫』が最後の作品となった。なお、『耳をすませば』の制作中に宮崎駿と近藤の間では何度も衝突があり、ときには宮崎が演出の変更を求めたり脅すようなこともあったという。このことについて宮崎は「自分が終わりを渡してしまったようなもの」と語っている。葬儀の出棺の際に『耳をすませば』の主題歌である「カントリー・ロード」が流された。 愛称は近ちゃん(こんちゃん)。こんどうきぶんとも。妻は『ルパン三世 1stシリーズ』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『パンダコパンダ』、『名探偵ホームズ』などで色彩設計を担当したアニメーション色彩設計者の近藤浩子(旧名:山浦浩子)。息子が一人いる。 『金曜ロードショー』の2代目オープニング(通称:映写機おじさん)は近藤の作である。 好きな漫画家に高野文子、画家にはノーマン・ロックウェルなどを挙げている。 次回作では灰谷健次郎の小説『天の瞳』のようなアニメーション作品を構想していた。