辻谷 耕史(つじたに こうじ、1962年4月26日 - 2018年10月17日)は、日本の男性俳優、声優、音響監督、ナレーター。本名読みは“つじたに やすふみ”。東京都小平市出身。身長171cm、血液型はAB型。妻は同じく声優の渡辺久美子。 舞台芸術学院を卒業後、劇団東演に所属。同劇団に所属していた近石真介の仕事に付いていくうちに、声優を始めるようになる。 シグマ・セブン(1991年 - )、マックミック、を経て、2018年3月から亡くなるまでフリー。 1991年映画『機動戦士ガンダムF91』の主役シーブック・アノー以来、多くの分野で主要な役柄を演じるようになる。舞台の仕事もする。 1993年に、『無責任艦長タイラー』で、主人公のジャスティ・ウエキ・タイラーを演じた事が声優としての最初の転機となる。その頃に所属していた劇団が解散する事になり、舞台俳優の仕事をしながら声の仕事をするというスタンスを取っていたが、将来に悩み結婚し子供もいたので役者稼業を辞めて、普通の会社に就職しようか考えていたところ、演じていたタイラーがアニメキャラのファン投票人気ランキングで1位となったので辞めるわけにもいかなくなり、10年は舞台の仕事は中断して声優の仕事に専念しようと決意。シグマ・セブンに所属する。 2003年放送のテレビアニメ『ダイバージェンス・イヴ』以降、音響監督業も務める。 2012年7月20日、渡辺久美子が辻谷との入籍を発表した。 『犬夜叉』の弥勒役は、他者からの推薦によるもので、辻谷自身はオーディションには参加していなかった。 劇団員時代は稽古とアルバイトの繰り返しで、毎日が寝るだけだったという。丁度その頃は、学費を稼ぐ為に夏休み1カ月間、時給700円で15、16時間働いて18万程稼いでいた。劇団を介してCMナレーションの仕事をこなした所、労働1時間でアルバイト1か月分の収入だったという。そこで、「声の仕事の方が効率が良い」と判断し、声優業界に参入したという。 2018年10月17日、自宅で突然倒れ、そのまま同日脳梗塞のため死去した。56歳没。晩年は声優業と並行してテレビアニメ『グラゼニ』で音響監督を務め、立木文彦と『立木文彦とBLUSEED』を結成して亡くなる3日前の10月14日に結成記念ライブを行うなど、声優業以外の様々な仕事を本格的かつ精力的に行っていた矢先の急逝であった。葬儀、告別式は近親者のみで営われた。