柴田 秀勝(しばた ひでかつ、1937年3月25日 - )は、日本の声優、俳優、ナレーター、演出家。東京都台東区浅草田原町出身。青二プロダクション所属。RME株式会社代表取締役会長。 小さい頃から吃音により、た行がうまく言えず、そこで詰まっていた。 西桜小学校卒業。当時は天童と呼ばれていたが、中学校に入ると「ビリから三番目」になったとのこと。 麻布中学校・高等学校卒業。中学時代はバス通学していた。当時は車掌に行き先を伝えて切符を買うという規則であったが、吃音症から家のある虎ノ門(とらのもん)が言えず、次駅の田町駅(たまち)も言えなかったため、その次駅である新橋駅まで乗って、毎日二駅歩いて戻ってきていた。そのため、た行が言えるように克服するため、高校の頃に演劇部に入部した。そこで、先生に「歌えば言葉はつかえない。歌舞伎の台詞は歌うようなリズムがあるから、演劇が好きなら歌舞伎を勉強できる日本大学芸術学部に行ってみたら」と言われ、日本大学芸術学部演劇科に進学する。国劇研究会で歌舞伎を専攻し、坂東秀調の指導を受ける。 大学卒業後、関西歌舞伎に入社するが倒産し、失業。1958年、俳優への道を歩む。1960年、テレビドラマ『熱血カクタス』で主役のカクタス役を演じる(なお、当時これを紹介した雑誌記事に芸名を「柴田勝彦」と記したものがあったが、これは誤りである)。 その後、久保進(現:青二プロダクション会長)に「声専門のプロダクションを始めたいから、いっそのこと声優の専門家にならないか。」と言われ、声優になる。1969年、久保らと共に青二プロダクションを設立。声優の本格デビュー作は同年放送の『タイガーマスク』のミスターX役だが、含み笑いで演じたところ、リズムに乗れたからか、た行で詰まる癖を克服できた。それからは精神的にも余裕が出来て、どんな役がきても大丈夫とのことで、ナレーションも請けるようになったと言う。 ドキュメンタリー映画のナレーションで、第28回国際産業映画・ビデオ祭 文部大臣賞、第29回国際産業映画・ビデオ祭 通商産業大臣賞を受賞している。 2004年、RME株式会社を設立し、代表取締役会長に就任。新人・後輩声優の育成に力を注いでいる。 2017年1月9日、テレビ朝日にて放映された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第13位に選ばれる。