平田 広明(ひらた ひろあき、1963年8月7日 - )は、日本の声優、俳優、ナレーターである。ひらたプロダクションジャパン所属。 代表作に『ER緊急救命室』(ジョン・トルーマン・カーターの吹き替え)、『ONE PIECE』(サンジ)、『パイレーツ・オブ・カリビアン』(ジャック・スパロウの吹き替え)、『宇宙兄弟』(南波六太)。 高校卒業後、昴演劇学校を経て劇団昴に所属する。初舞台は1986年『夏の夜の夢』。舞台俳優として活動していたころに、当時のマネージャーから「声優に興味があるか」と誘われ、オーディションを受けたのが声優業をはじめるきっかけとなった。以後、数多くの洋画の吹き替えやアニメなどで活動している。 2011年にアニメ『TIGER & BUNNY』で主人公を演じ、第11回東京アニメアワード個人部門声優賞、第6回声優アワード主演男優賞 を受賞。同年、27年間在籍した劇団昴を離れ、新たにひらたプロダクションジャパンを立ち上げた。 2017年1月9日、テレビ朝日にて放映された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第25位に選ばれる。 ジョニー・デップをはじめ、マット・デイモンやジュード・ロウ、エドワード・ノートン、ノア・ワイリー、ユアン・マクレガーなどの海外俳優や数多くの洋画作品で吹き替えを担当している。平田自身は「自分だったらこう演じたい」と意思の乗せられる、セリフの少ない役者を吹替えるのが好きであると公言している。また、目標としている声優は小池朝雄で、彼の演じた『刑事コロンボ』が吹替を演じる上での目標であると語っている。2015年には、『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』のPRの為に来日したジョニー・デップと共演を果たし、本人も公認するフィックス声優となった。また、ジャパンプレミアで共演した際、ジョニー・デップ自身は平田が花束を渡す際に「僕の方が彼に花束を渡すべきです。自分の声を20年も担当してくれたことが本当に光栄に思う」と語っている。 森川智之と宮本充、堀内賢雄と並んでジョニー・デップとトム・クルーズ、キアヌ・リーブスとブラッド・ピット両者の吹き替えを経験している数少ない人物でもある。 かつて声優業を行うことに抵抗のある者から「吹き替えなんかやるな、セリフがアテレコ調になる」と言われ、自分でもそう思ったこともあったが、自身が敬愛し、声優業を行っていた小池朝雄の演技を見て芸が荒れているとは到底思えず、「アテレコやってたおかげで芝居の幅が広がるということはあっても、それが舞台での芝居の足を引っ張ることは一切あり得ない」という確信を持つようになったという。