有限会社中村プロダクション(なかむらプロダクション)は、アニメーション制作のうち、作画作業の請負を主な事業内容とする日本の企業。<br /> <br /> 中学卒業と同時に虫プロダクションへ入社してアニメーターとして活動開始した中村(後、滝川に改姓)一夫が、虫プロの倒産後に、第一動画、ONプロなどを経て、弟の中村明(西城明)らと1974年に設立した作画スタジオが中村プロダクションである。人員はほぼ作画スタッフのみ。<br /> <br /> 1970年代には東映動画(現・東映アニメーション)のロボットアニメ『マジンガーZ』『ゲッターロボ』『マグネロボ ガ・キーン』『鋼鉄ジーグ』などに参加し、『宇宙大帝ゴッドシグマ』『百獣王ゴライオン』など東映本社作品にも関わってきた。1970年代の東映ロボットアニメを語る上で欠かせない存在という声もある。出身となる虫プロの流れをひくアニメ制作会社サンライズには1973年の『ゼロテスター』に参加。同社のポストプロダクション的存在とみなされ、サンライズ作品の原画、動画を受け持つのが中心である。その他、東京ムービー新社→キョクイチ東京ムービー→トムス・エンタテインメントの作品も殆ど関わっている。また、大手制作会社に匹敵する人数と規模かつ信頼の高い会社で、サンライズや東映動画、トムス・エンタテインメントに限らず幅広く他社作品を受け持ち、殆どの制作会社の作画を受け持つ。