日本のアニメ作画・仕上げスタジオ。アニメーターの谷口守泰が主宰。<br /> 大阪にある作画スタジオ。スタジオ・ムーとは姉妹関係。<br /> 80年代の黄金期は最強のスタジオ。現在も全盛期ほどではないが、グロス回は安定する。<br /> <br /> 所属アニメタ:谷口守泰、加瀬政広、吉田徹、津熊健徳、中澤勇一、橋本貴吉、中本尚子、小松温、能地清、森田岳士、高井浩一<br /> 輩出アニメタ:沖浦啓之、逢坂浩司、毛利和昭、小森高博、濱川修二郎(Shuzilow.HA)、木村貴宏、柳沢まさひで、糸島雅彦、黄瀬和哉、村中博美、山本佐和子、西田亜沙子、中谷誠一、原田大基、光田史亮、海堂(吉田)浩幸<br /> <br /> 1970年代末、アニメーターの谷口と村中博美が大阪に設立した作画スタジオがアニメアール(以後、『アール』と表記)である。谷口の第1スタジオと村中の第2スタジオから成っていた。当初は、谷口と徳永尚和が講師を務めていた大阪デザイナー専門学校の卒業生を現場参加させてスタート。1980年代、アニメスタジオの大半が東京を拠点に活動している中、西日本で殆ど唯一アニメーション制作に関わっており、アニメ雑誌で人気の高いサンライズ作品の作画を多く担当したことから、当時のアニメ雑誌でも注目を浴びたスタジオである。ここでアニメのノウハウを学び、現在第一線で活躍中のアニメーターも多い。2004年頃に仕上げスタッフを立ち上げ、他社からの作画作業を請け負うだけではなく仕上げ作業も請け負うようになった。<br /> 設立間もない頃のTVアニメ『伝説巨神イデオン』(1980年)では新人の育成の感が否めず苦戦を強いられるが、その中で以後に毛利和昭、貴志夫美子、河村佳江などが成長。特に毛利は、当時の若手アニメーターに多くいた金田伊功フォロワーの中でも、抜きん出たアクション派として頭角を現す。続く『太陽の牙ダグラム』(1981年 - 1983年)でのアールの作画は、一転、毛利の素晴らしいメカアクションと谷口のリアル且つスタイリッシュな人物描写で突出する。これに心酔し、アールの門を叩くのが、後にアニメ映画『人狼 JIN-ROH』(2000年)を監督する沖浦啓之、ボンズ設立に携わる逢坂浩司らである。劇場版『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』(1983年)の新作シーンを担当した後、その流れで高橋良輔監督の日本サンライズ(後のサンライズ)製作のリアルロボット物第2弾『装甲騎兵ボトムズ』(1983年 - 1984年) に参加。各話作画監督を担当した谷口の描く、クールさを前面に押し出す意図的なデザイン変更が施された同作の主人公は「谷口キリコ」と呼ばれ、谷口をはじめアール自体が一躍注目を受けるようになる。やがてアールには、当時新鋭の吉田徹、糸島雅彦、日本アニメーションから毛利の友人加瀬政広も加わり、『ボトムズ』の主要エピソードの殆どを担当することになった。(源自wiki)