ロード・エルメロイII世の義妹。エルメロイの分家筋でありケイネスの死後、内乱状態に陥ったエルメロイ一派をまとめ上げて権力を掌握した。15歳ほどの少女で普段は中性的な喋り方をするも、慣れた相手や心の声だと年相応に蓮っ葉になる。自他ともに認めるほど性格が悪く相手をイジり甚振り、困惑させて右往左往するさまを見るのが大好きで、II世いわく「胃を壊す悪魔」(ライネス曰くエルメロイの家系は大概性格が悪いらしい)。サディストであるが、責められるのも嫌いではない。前述のII世と交わさせた契約により、彼をロード・エルメロイII世に仕立て、義兄のためと称して無理難題をたびたび持ち込んでくる。そんな彼女が持ち込む案件から物語が始まる。「相手の底を視る」「魔力を探知できる」「魔力を調整する」能力を持つ魔眼の持ち主。II世ほどではないが、魔術師としての能力は高くない。しかしII世いわく、「魔力の精密作業」即ち「魔術の上に魔術を重ねる技術」については先代エルメロイに比肩する才があり、魔眼が安定すればそれなりの魔術師になれる、らしい。