世界のフィロリアルを統括する女王。遥か昔に四聖勇者が育てた伝説のフィロリアル。白と空色を基調とした外見で、本来のフィロリアル体では全長は6mになる。瞳の色は赤。人間体はフィーロと同程度の背格好であり、その他に通常のフィロリアルにも擬態できる。クラスアップの際に干渉することで身体面を中心としたステータスを2倍近く上げることが出来る。<br /> フィロリアルの聖域に住み、人里離れた龍刻の砂時計を中心に波に対処しており、霊亀とタイマンで戦えるほど戦闘能力に優れている。<br /> クイーンになったフィーロの実力を知るためと勇者の内情を知るために封印から解かれた魔物・タイラントドラゴンレックスと戦う尚文一行の前に現れる。四聖がいがみ合い、メルロマルク以外の各地の波を放置して居ることに呆れ果て、場合によっては現四聖を処分して、新しい四聖を召喚させようと考える。フィーロの試練が終えた後は実力を認め、冠羽と祝福を与える。そして現四聖処分を保留にし、尚文に他の勇者と和解し、協力し合うことを約束させる。その後はフィーロの冠羽を介して監視と連絡を行う。あれやこれやと指示を出す割りに詳しい理由を聞いても「昔過ぎて覚えていない」と答えたり、断りもなくフィーロとラフタリアのクラスアップに干渉するなど、尚文からは今ひとつ信用されていない。<br /> 霊亀事件では独断専行した他の勇者を追うために協力を求めるも、尚も好き勝手する勇者たちを見放してしまう。しかし、キョウによって霊亀が守護獣としての役割が果たせなくなったため、霊亀の足止めのために駆け付ける。<br /> フィロリアルであるためドラゴンとは犬猿の仲であり、尚文にフィロリアルシリーズの武器を全解放させる素材を渡すも裏でドラゴン系統の武器にロックをかけている[注 63]ほか、聖域の巣には対ドラゴン用の武器・装備が貯め込まれている。<br /> 霊亀戦で馬車を変化させたり、資質上昇もできることからWeb版と同様に馬車の勇者と思われる。尚文からも指摘を受けるがなぜか話そうとしない。<br /> 元康からの呼称は「大きなフィロリアル様」。後に「フィトリアたん」。元康はフィーロの次に好きと言っているが、フィトリアからはフィーロ同様に嫌われている。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、初対面時に飛び掛かられたため、嫌うというより怖がられている。