S128特務小隊隊員兼E601小隊隊員(2巻エピローグ以降)。空戦魔導士科本科1年の16歳。濃紺色の髪にエメラルドブルーの瞳の少女。《空穿の閃光(ブリューナク)》の異名を持つ。身長156㎝、体重47㎏、B81W56H85。3月3日生まれ。<br /> 律儀で義理堅い性格で、生真面目すぎると評されることもある。甘いものが好きで、苦いものやゲテモノが苦手。趣味は裁縫。昔からうまく気持ちを言葉にできない傾向が強かったが、カナタの指示で行った男装の経験から多少は緩和されている。男女問わず高い人気を誇っている。<br /> 予科1年の頃に新入生歓迎のエキシビションマッチで見た、当時Dランク小隊だったカナタの諦めない姿勢に心を打たれ128小隊に入隊。カナタと並ぶため努力していたが突如として自分たちに何も告げないまま特務の仕事から離れたことに強い不満を持ち、感情の制御ができずに敵意を向けるようになる。B227小隊の教官として、カナタの教官としての進退をかけた試合をすることになり、自分の作戦をすべて読まれて敗北賭けの代償として特務の仕事と掛け持ちする形でE601小隊の一員となる。レアルの一件でカナタが自分たちにひた隠しにしていた事実の一端を知り、わだかまりを解き、いつかカナタの体の異常を治すことを誓う。<br /> レクティやミソラとは比較的早く打ち解けるが、考えが読み取りにくく一見不真面目なリコとはなかなかうまくいかなかった。しかし、気持ちを正直にぶつけたことでリコの仲間を思う気持ちを知り、呼び捨てで呼ぶことを許した。<br /> カナタに好意を抱きE601小隊入隊直後に一度告白しているが、カナタには「同性愛者でクロエのことが好き」だと勘違いされているために全く気付かれておらず一切進展はない。また、リコからはそのことについて同情されるとともにしばしばからかわれている。<br /> 武装は三叉戟型の魔槍<トリシューラ>。魔力超振動機構を搭載した対変異種用の特装魔槍であり、対象を分子レベルで切削できる。かつては魔剣士だったが、鍔迫り合いを無意識のうちに嫌う癖があったためカナタの発案でコンバートした。また、彼が特務をサボるようになってからは対抗心からしばらくの間魔剣を使っていた。