蘭王博物館の現館長。次々と企画を考えては、歴史があっても地味だった博物館を盛り立てていたやり手の才女。しかし、昔からいた職員を辞めさせては、自分の気に入った人間を起用したり、前館長時代にあった古美術を売り払って新しい品物を購入したりと、強引な手段も厭わなかったため、前館長の理念に共感する如月とは事あるごとに対立していた。