1867年
1867年
迪奥·布兰多, ディオ・ブランドー, Dio Brando

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悪のカリスマ。幼年時代から年齢にそぐわぬほどの知性と冷酷さを持っている。上昇志向が強く、利用できるものは何でも利用しようと考え、ジョースター家の養子となってジョースター家の乗っ取りをたくらんでいた(故に厳密にはその人生の大半においてディオ=ジョースターであるはずだが作中のツェペリ男爵はディオ=ブランドーと呼んでおり、また多くのメディアでもディオ=ブランドーと表記される。本人は養子になった後一度もどちらの姓も名乗ったことがない)。終始ジョナサンを見下し、「自分にとってはサル同然」という旨の言葉を浴びせたりもしたが、最後に現れた際はジョナサンを侮辱したゾンビを一喝するなどしており、「自分をここまで追い詰めた相手」として敬意を払う様子を見せた。<br /> ロバート・E・O・スピードワゴンからは「ゲロ以下のにおいがプンプンするぜ」「生まれついての悪(ワル)」と評されるように、数年も世話になったジョースター卿に何の情も抱かず毒を盛るほどであるが、母への思慕の情はあった。酒に溺れるばかりで自堕落な父・ダリオに対しては母に苦労をかけて死なせたこともあって嫌悪しており、彼が死んだ際には墓標に向かって痰を吐いている。<br /> 復活を遂げたPart3では自身の細胞である「肉の芽」(後述)を植え込むことで忠誠を誓わせた者や、肉の芽を使用せずともその絶大なカリスマ性に惹かれて彼の元に集まったスタンド能力者たち、また金で雇った賞金稼ぎを従えていた。DIOの持つ「悪の魅力」に心服するスタンド使い・ンドゥールは彼を「悪の救世主」と評している。<br /> Part6の回想シーンで描かれたPart3以前のDIOはエンリコ・プッチとお互いの家を行き来している描写がある。<br /> <br /> 吸血鬼の能力<br /> 気化冷凍法<br /> 波紋法とは対極の技。体から水分を気化させて熱を奪い、触れた相手を一瞬にして凍らせる技。波紋は血液のエネルギーなので、血管ごと凍らせることで波紋を起こせなくするために編み出した。ディオはこの技で攻略不可能といわれた技「稲妻十字空烈刃(サンダー・クロス・スプリット・アタック)」をもつダイアーさえも破り、凍らせたダイアーを冷酷にも砕いた。ディオ独自の考案による技で、他に使用した吸血鬼はいない。Part1でのみ使用。<br /> 空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)<br /> 眼球内の体液を弾丸の様に飛ばす攻撃。この技でジョナサンを殺害した。後に吸血鬼と化したストレイツォも使用し、彼により命名された。ジョナサンに致命的な一撃を負わされたディオが執念で咄嗟に編み出した技で、作中で使用した吸血鬼はディオと、その場面を目撃していたストレイツォのみ。気化冷凍法と同じくPart3では使用されていないが、格闘ゲーム版では必殺技として実装されている。ドラマCDにおいても名前を発して使用したことがあるが、名前をつけて使用したのはPart2でのストレイツォが最初。波紋法により、防御が可能。<br /> 他生物のゾンビ(屍生人)化<br /> 牙や指先、血管針などから他の生物の血液を吸収する際、「吸血鬼のエキス」を注入してゾンビ化させ、支配する能力。配下となった生物は理性が低下し、多くは凶暴な怪物となってしまうが、稀に知能を残したままゾンビになる者もいる。凶暴化しても変身前だった頃の記憶や嗜好は多少残っており、嗜好については理性の箍が外れて強くなる傾向がある。また死体にエキスを注入し、復活させたり、キメラを作ったりすることもできる。エキスを注入せず吸血のみを行うことも可能。その場合血を吸われた人間は死亡する。<br /> 屍生人は吸血鬼の能力で生まれた存在なので、波紋や太陽光を受けると消滅する。<br /> 波紋使いは、少量ならば吸血鬼のエキスを注入されても体外へ排出する事が可能な様子で、戦闘中にディオからエキスを注入されたジョナサンは、自らの力でエキスを体外へ排出している。<br /> なお、ジョルノなど人間の女性との間に生まれた息子たちには、吸血鬼の能力や特徴は受け継がれていない。<br /> 第3部では、自ら首を刎ねたヴァニラ・アイスに自分の血液を与えて復活させる描写があり、これはポルナレフいわく「吸血鬼になりかけた状態」で、最終的にヴァニラ・アイスは太陽の光によって消滅している。なお、DIOに血を吸い取られて一時死亡したジョセフは、彼の死体から輸血することで蘇生したが、DIOに奪われた血液を元の肉体に戻したということで吸血鬼にはなっていない。<br /> 肉の芽<br /> 吸血鬼であるDIOの細胞。これを額に植えつけられると、以下の特徴が現れる。<br /> 脳を刺激されて、DIOに対してカリスマに対するそれの様な憧れの感情を抱くようになり、DIOに従う忠実な部下となる。<br /> 肉の芽を埋め込まれた者は、数年で脳を食いつくされて死ぬ。<br /> 主であるDIOが死ぬと肉の芽は暴走し、これを埋め込まれていた者は知性の低い不死身の怪物となってしまう。この時、肉の芽を埋め込まれた者がDIOの死を知覚する描写もあり、これはPart4で語られた。<br /> 摘出しようとすると、動いて脳を傷つけたり、触手を出して摘出しようとする者の脳に進入しようとするため、引き抜くには余程のスピードと精密さ、そして攻撃に屈したりうろたえたりしないだけの精神力が必要になる。<br /> 吸血鬼の一部であるので、波紋の力で消滅させる事が出来るが、これは引き抜いた後の処置となる(コミック版13巻参照)。同様に、太陽の光で消滅する(コミック版17巻参照。こちらの場合前髪が長い花京院はともかく、髪をアップにして額を出しているポルナレフを操り続けている描写がある)。OVA版ではアヴドゥルの「魔術師の赤」の炎で焼き払われている。<br /> 当初花京院とポルナレフは、この「肉の芽」を埋め込まれてDIOの刺客として襲ってきたが、承太郎の「スタープラチナ」によって「肉の芽」を抜かれ仲間になった。<br /> <br /> 世界(ザ・ワールド)<br /> 【破壊力 - A / スピード - A / 持続力 - A / 射程距離 - C / 精密動作性 - B / 成長性 - B】(『JOJO A-GO!GO!』による)<br /> タロットの21番目のカード「世界」が名前の由来。逞しい体つきをした人間型のスタンド。デザインの特徴としては三角形のマスクを被ったような顔、背中に付いたタンクのような物体、手の甲にはその能力を象徴するかのような時計のマークがある。<br /> 承太郎のスタープラチナと同様の近距離パワー型で、高いパワーとスピードを有する。なおかつ近距離パワー型の中では10mと反則的に長い射程を持つ。DIO自身「パワーも精密さもスタープラチナより上」「最強のスタンド」と豪語するほどである。ラッシュ時に「無駄無駄」を連呼することから「無駄無駄ラッシュ」と呼ばれ、凄まじい威力を誇る。<br /> さらには、自分以外の「時を止める」ことができる(時間停止)。DIOはこの能力を「まさに『世界』を支配する能力」と形容している。初めは一瞬だったが、ジョナサンの体が馴染む度に停止できる時間が延長し、登場時で5秒、ジョセフからジョースターの血を吸血したことで9秒まで伸びた。直後に承太郎に倒されたが、DIO自身はさらに停止時間を延ばせそうだと実感している(なお、厳密には「時間が止まった世界」で「5秒」と言うのはあくまで静止時間内を動ける者達の体感時間にすぎず、時間が止まっているのに時間経過を感じるという妙な表現となっており、DIO本人もそれを口にしている)。また、DIOは不老不死の吸血鬼となっているため、時を止めている間に自分の肉体だけ時間が進んでいても老化の心配がない。ゆえにこの能力を高めたり多用したとしても全く問題がなく、本人もその能力を高めようとしていた。時を止めた場合、同じタイプのスタンドを持つ者以外はその間のDIOの動きを認識できないため、その間にDIO自身が動けば他者はDIOが瞬間移動をしているような錯覚に陥る。この効果を利用して、時間の止まった状態で承太郎の体の周囲に無数のナイフを投げつけ回避不能の状態を作り出したり、頭上からマカダム式ロードローラー(OVA版Part3ではタンクローリー)を叩き付けたりと、数々の衝撃的な攻撃を繰り出した。<br /> 時を止められる「ザ・ワールド」というスタンドは、DIO自身の「時間の束縛から自由になりたい」という潜在意識の発露からであると、『JOJO A-GO!GO!』の作者インタビューで語られている。<br /> スタンドのデザインも若干変更されている場合もあり、原作Part3では筋肉質で肘と膝のパッドがハートの形になっているが、『JOJO A-GO!GO!』以降ではスリムな体型になり、パッド部分が「D」のロゴになっている。<br /> 隠者の紫(ハーミット・パープル)<br /> 物語の初期にジョセフの「隠者の紫」と同質の念写スタンドを使っている(なお、このスタンドはジョセフのものとは違いカメラを軽く叩くだけで念写ができ、壊さなくてもよい)。<br /> これについては原作内では特に説明はされなかったが、画集『JOJO A-GO!GO!』の付録では「ジョナサンの肉体が覚醒したスタンド能力である」と説明されている。<br /> 小説『OVER HEAVEN』では「ハーミット・パープル」と明言され「同じ、または同じでなくとも似たようなスタンドをジョナサンの孫(ジョセフ)も持っている」とされている。