ブライアン・ミッドクリッド
ブライアン・ミッドクリッド
Brian Midcrid

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コロニー統合府および地球連邦の大統領歴任者。かつてはコロニーの独立自治権獲得運動「NID4」の指導者として、戦争を起こさずにスペースコロニーを独立させた人物でもある。そのため、コロニーにおいて絶大な支持を受けている。<br /> ブライアンを評する言葉としては「名政治家」、「食えない男」、「先読みと機転が利く」(キョウスケ・ナンブ)、「相当な勝負師」(タスク・シングウジ)など様々。ともあれ、OG1ではビアン・ゾルダークとマイヤー・V・ブランシュタインのもう一つの意図に感づいていたり、エアロゲイターの目的についても的確な推測を行うなど、非常に優れた洞察力を持つ政治家であることは確かといえる。OG2でも、周囲にいる曲者たちの意図をある程度見通していた。<br /> EOT特別審議会の壊滅後は、地球圏の混乱を収拾するために、地球連邦の大統領に就任。L5戦役後は「東京宣言」で異星人の存在を公表し、「イージス計画」を推進した。ただし、「東京宣言」はグライエン・グラスマンの議会工作によってやむなく行われたもので、ブライアンの本意ではなかった。コロニー出身であるブライアンの大統領としての政治的基盤は、本人がグライエンの傀儡だと自嘲したように、脆弱なものであったとみられる。また、ブライアンの基本的なスタンスとして、EOT特審のようなわが身可愛さの降伏など論外だが、かといって軍事力一本槍の発想でもなく、戦争回避の可能性を探るのが常である。理想を追い求めつつも実際に必要とされる行動を躊躇わないあたり、ビアン・ゾルダークとは似た存在である。が、ブライアンはあくまで非戦寄りであり、このような姿はグライエンからすると軟弱と映ったようである。<br /> OG2の中盤で、グライエンらがクーデター計画「ミッション・ハルパー」を実行に移した際には、抵抗することなく辞任し、自らの派閥には動じないように説得した。もっともブライアンは、グライエン路線に関して「死神に魅入られている」と評し、彼の政権は長くは続かないと見ているようである。そして、その予見は的中することとなった。<br /> グライエンの政権が崩壊したのちはハロルド・メリンジャーが大統領となり、彼は外交官大使として復任している。