ガスターク国王。飄々としており掴み所のない性格をしている。一撃で数万もの軍を消し飛ばす剣の忘却欠片、グロウヴィルを所有しているが、使用の代償として嗅覚と左目、右足を失っている。忘却欠片や魔眼に関する情報を数多く手にし、大陸を覆う闇の正体を知る数少ない人物である。<br /> ストオルとの戦争の最中に出会ったキファに一目惚れし、ストレートに求愛し、彼女の素性がばれて幽閉された後も庇い続けていたが、リーズやスイ曰く「本気で惚れた女にはいつも振られる」らしく、結局振られたあげくガスタークから去られてしまった(本人も半ば予想していた)。ゲイルフィックラントとの戦争の最中、グロウヴィルの射程内から彼女を助け出そうとしたが、拒否される。<br /> 基本的には戦争や殺戮を毛嫌いしているが、私情よりも王として「女神」や「狂った黒い勇者」を倒すという義務を優先しており、そのため、オルラ兄弟に命じて大陸中の魔眼保持者たちを無差別に殺戮している。キファに「シオンからライナを助けてガスタークに連れて来てほしい」と頼んだのも、実際は彼女を利用してライナを自らの元に連れてこさせ、自分の手でライナを殺すのが目的であったため、彼女にも監視を付けていた。ゲイルフィックラントとの戦争の際にはキファもろともゲイルフィックラント軍を吹き飛ばそうとするなど、数々の冷酷非道とも言える行為に手を染めているが、本人はその度に深く苦悩している。<br /> ゲイルフィックラントとの戦いでグロウヴィルを使用した際に、新たに触覚を失った。さらにライナによってグロウヴィルの力を相殺されたことによってガスターク軍が戦意を喪失。当人も危険と判断してゲイルフィックラントから一旦撤退した。