主人公。幼くして両親を亡くし、祖父のジェハンと2人で生活している10歳の少年。ジェハンに似て心が優しく、素直で正直な働き者である。瀕死のパトラッシュを助け、以後一緒に生活する。<br /> 絵を描くことが好きで才能もある(技術は未熟)が、バース・コゼツからは「働きもせずに絵ばかり描いている怠け者」と思われている。実際にはノエルの仕事に興味を持って手伝ったり、ミシェルの木こりの仕事の手伝いをしたりとそれなりに働いている[17]。調子が悪かった風車の修理のための木材を一人で切り出したため、風車にはかなりの愛情を持っている。<br /> 隣家に引っ越してきた野菜売りのために牛乳運びの仕事が激減したり、風車小屋の火事で放火の疑いをかけられて村八分にされたりと不運に不運が重なり続けた末、生きることに絶望し、宿願だったアントワープの大聖堂を目指して吹雪の夜の中へと独り姿を消す。<br /> 最終回にて大聖堂に飾られているルーベンスの絵を見た後、跡を追ってやってきたパトラッシュと共に天へ召された[18]。<br /> コンクールの審査員であるヘンドリックによると、絵の才能はルーベンスを継ぐことができるレベルとのこと。ただ、絵画コンクールで次点で落選(第50話)したことで、ネロは最後の心の支えをも失ってしまった。<br /> 文字の読み書きが出来たかどうかは設定が一貫しておらずシーンごとに異なるが、最終話ではアロア達に向けて手紙を書いている。