七花の姉。特異体質のため極度に病弱で、死人のような印象の女性。極度の方向音痴。「人間一人に到底収まりきれぬ」と表現されるほどの驚異的な強さをもち、相手の技を一度観ただけで体得、二度見れば万全に自らのものとすることができるという「見稽古」という技がある。この能力により、教わっていないにも関わらず、父六枝と七花の稽古を見ることにより虚刀流の全ての技を身に着けている。だが他者の能力を習得するのは強すぎる自分の力を抑え、その強さに耐えられない体を持たせるためであり、見稽古をせずとも日本最強であることには変わりがない。また常人ならば何度も死んでいるはずの病にかかり続けているため、死なない程度の毒は全くものともしない。唯一の欠点は体力がなさ過ぎることであり、継戦能力はない。<br /> 外見は穏やかでひ弱そう、口調はおどけたところもあるが丁寧。しかし性格は冷酷で、自らを傷つけたり人を殺すことに感情はなく、邪魔な者を「草」と呼び、人として見ていない。策謀にも長け、忍びの気配すら容易く察知する。<br /> 七花ととがめが旅に出た後も不承島に残っていたが、その後、真庭忍軍虫組の襲撃を機に完成形変体刀に興味を示し独自に刀集めを始め、死霊山を壊滅して入手した悪刀「鐚」の所有者となり、七花達を待つために四国の御剣寺をほぼ壊滅させ乗っ取る。その後、七花と戦いの果てに息絶える。弟の爪をかじる癖をやめさせる為に彼の爪を全て剥がす等、一般的にみるなら歪んだ形ではあるものの弟である七花のことを大切に思っており、時には七花に殺されたいと思っていた。四国ではとがめに対する嫉妬とも思える言動をとっている。(どっちの影響かは不明だが)ネーミングセンスは弟と大差無く、自身を襲った真庭忍軍虫組のことを弟と同様の理由で「まにわに」と呼んでいた。<br /> 27歳。身長四尺九寸。体重七貫六斤。趣味は「草むしり」。