京都探索方。通称「翁(おきな)」で、劇中では一貫してそう呼ばれている。普段は料亭兼旅籠「葵屋(あおいや)」を営む。京都府出身。趣味:情報収集。特技:観光案内。初登場時60歳。<br /> 操の育ての親。一人称は「ワシ」。普段はスケベな好々爺だが、志々雄一派と対立する剣心に対して強引に協力を約束するなど、時に操にも通ずる我が儘な一面も見せる。ただし剣心の胸中も察しており、彼が葵屋を巻き込みたくないという想いを抱えていることにも気づいていた。葵屋が襲撃された時は「せくしいこまんどぉ」なる武術で侵入者を撃退していた。驚いた時などは「ひょ」と声を発する。かつては御庭番衆最恐と呼ばれており、志々雄一派の隠密部隊の手に釘と蝋燭を突き刺し拷問するなど、普段のおおらかな顔の裏には歴戦の忍らしい恐るべき残忍性を隠し持つ(本気を出すとサリーちゃんのパパのように髪と髭が逆立つ)。戦闘においても先代御頭と互角に戦えた実力の持ち主で、修羅と化した蒼紫との戦いでも「先代の技は通用しない」として二本のトンファーを駆使して優位に立っていた。しかし「蒼紫の技」を完全には防げず、トンファーの片方を切断され、技を防げなくなったところへ「回転剣舞六連」の前に敗れる。このため十本刀との戦いには直接は参加せず、葵屋の中から指示を飛ばすという役割を担っている。先代御頭の死後は次期御頭最有力候補に挙げられたが、若き世代への期待から蒼紫を御頭に推して京都探索方に志願。<br /> 『北海道編』では剣心からの電信に返事を出そうとして長文の手紙を書くが「文字数が多いほど料金がかさむ」と、お増に突っ込まれていた。<br /> アニメ第1作では翔伍に殺害された元キリシタン弾圧の急先鋒である人物たちの死体に描かれた文字を見て、かつて隠れキリシタンが使っていた大陸の文字に由来する文様であることに気付く。また、黒騎士団編以後は操を迎えに行かせるべく東京へ蒼紫らを遣わした。<br /> デザインのモチーフは『CYBORGじいちゃんG』の壊造時次郎。それを公表した登場人物製作秘話で描かれた翁のラフ画ではサングラスを持っていた。<br /> <br /> <br /> 完全版第22巻の再筆:年齢を感じさせない鍛え抜かれた肉体となり、その衰えぬ力と老兵としての技量を表したかのように巨大鋼鉄製トンファーと様々なギミックを仕込んだ機械仕掛けのトンファーとを使用する。褌姿。作者いわく「男のロマンが満載」。<br /> 実写映画版:基本的に原作に準拠した設定で登場。しかし原作と違い蒼紫との勝負に敗れ、床に就いていた後は、衰弱した身体で出歩き蒼紫の行き先を先読みし待ち伏せをして仕込み刀で斬りかかるも一蹴されてしまう。即死は免れるも、剣心と蒼紫の戦いを見届けた後に死亡。