本土の児童養護施設で育ち、十年振りに故郷の綾ヵ島へ戻って来た少年。生まれつき水を操る力を持つが、それを暴走させ施設の子を危険な目に遭わせてしまう。以来、他人から距離を取られ、幸人自身も人の輪に入るのを諦めてしまった。 それでも、心の底では他人との繋がりを強く求めている。