世界最大の勢力を誇る空手道(フルコンタクト空手)団体・神心会の総帥。「武神」「人食いオロチ」「虎殺し」など数々の異名を持つ。かつて地下闘技場の闘士として戦い、1対1で虎を倒す荒業を成し遂げた。その強さは生きながら伝説的存在と称され、空手家に限らず多くの格闘家から尊敬を集めている。闘士としては長く一線を退いていたが、鍛錬は怠っておらず未だ現役。<br /> <br /> 江戸っ子気質で豪放磊落な人柄だが、お茶目でひょうきんな一面ものぞかせる。その飄々とした態度は相手の怒りを買うこともしばしばあり、久々に再会した本部以蔵を憤慨させるなど枚挙に暇が無い(しかし生来の性格らしく本人は全く気にしていない模様)。また、妻の夏恵の前では度々強がりを言い、時には甘い台詞で愛を語るなど愛妻家でもある。夏恵からは「ドッポちゃん」と呼ばれている。息子は同じく神心会の師範代である愚地克巳(養子)。弟子に加藤清澄、末堂厚らがいる。<br /> <br /> スキンヘッドと左目の付近と右頬に範馬勇次郎に付けられた傷が特徴。勇次郎との再戦で右目を失ってからは眼帯を付けている。<br /> <br /> 趣味は西部劇の鑑賞。特にジョン・ウェインがやる派手な殴り合いが好き。<br /> <br /> 己の肉体のみを武器とする文字通りの「空手」の美学を無骨なまでに貫く。幼少の頃から積み重ねた鍛錬に裏付けされた技の数々、闘いにおける強固な意思は勇次郎をして「武神の名に恥じぬ男」と言わしめた。独歩が繰り出す技は刃牙や勇次郎でさえ回避不可能という領域に達しており、それらは全て長年にわたる鍛錬と百戦錬磨の経験に基づくものである(これに関しては「空手の基本の型全てを1日1000本、それを数十年続けることができるなら誰でも可能」と独歩が自ら評している)。<br /> <br /> また、独歩が持つ格闘への観点はいわゆるスポーツ空手ではなく、「生活すべてが戦いであり、奇襲や騙まし討ちも受ける側の未熟」という過去に存在した武術家が持っていた通念に近い。不意打ちや騙し討ちはもちろん、場合によっては既に重傷を負った状態の相手を叩きのめすことさえ臆面無く敢行する(天内悠戦で不意打ちを仕掛けた際、観客が「さすが独歩、やる事が汚ねぇや」と喜んでいることから以前より常習の様子が伺える)。また、それらの行為を他人が行うことも全く意に介さないようである。ただし自ら「全身が武器」と唱える空手家としての誇りから、武器の使用は一切行わない。万一使用することがあっても、鞄や扇子、衣服などの偶然身に着けていた物のみにすべきと語っている。<br /> <br /> なお心理戦においても、老獪どころか狡猾さまで感じさせる挑発の名人である。