パルスの国王(シャーオ)アンドラゴラス三世の子で、パルス国の若き王太子。澄み切った夜空のような黒い瞳を持つ。初陣を飾るはずだった第一次アトロパテネ会戦において、パルス軍はルシタニア軍に大敗を喫し、ダリューンただ1騎に護られて戦場を離脱する。その後、ダリューンの親友ナルサスを軍師に迎え、多士済々たる部下とともに王都奪還を目指す。温厚な性格であり、部下の手柄を妬む事がないという、王として重要な素質を持つ。出生に重大な秘密がある。<br /> 人柄の良さだけが取り柄と評される事もあるが、ナルサスを宮廷画家として招き入れるという「奇策」で幕下に招聘する事に成功したり、倒した敵将の処遇が的確であるなど、相手の気持ちを察する感性に優れている。これが数々の「人の心をつかむ才覚」につながっている。優秀な部下達の影に隠れがちだが、武芸の腕前も人並み以上に優れる。