乱崎家の「父親」。本名も乱崎 凰火。27歳。大日本帝国政務執行機関直属超常現象対策局対策一課行動部隊長。冷静な性格で、状況判断力に秀でており、眼鏡かつ朴念仁で、乱崎家の貴重なツッコミ役。普段は穏やかで凶華のハチャメチャには振り回されてばかりいるが、堪忍袋の緒が切れると一転して凶華も恐れるほどに冷たく怖くなる。凶華が度を過ぎた行動を取るたびにキツいお灸を据えて懲らしめているが(ネコミミを引っ張るなど)、凶華を心から女性として愛しており、その想いは彼女の正体を知っても揺らぐことがなかった。<br /> 当初はデータで物事を判断したり家族のピンチにもリスクを考えてから動く慎重派だったが、凶華に一喝され「父親」という立場を自覚し積極的な行動力を持つようになる。恐らく乱崎家一の苦労人。乗り物好き。<br /> 視力が悪いわけは、平塚雷蝶に訓練中、怪我をさせられたのが原因だった。雷蝶曰く「誰にでも公平なあなたの心を拙者への憎悪でいっぱいにしたかった」らしい。<br /> 3歳の頃に両親を事故で亡くしたため、両親の職場だった超常現象対策局で霧岬知紅(死神三番)と共にDr.ヘルや花山厳一郎に育てられた。友達のいない寂しい子供時代を過ごしたらしい。この事故で全ての記憶と、愛する人を失う恐れから感情を失い、「どうしてそんなに無ばっかり集めるんだろうと思うような」無表情・無感情・無感動で、凶華に出会うまでは誰も愛せなくなっていた。<br /> 実は、『紅』シリーズ計画(≪紅茶≫の人格・肉体のバックアップを作る計画)の唯一の試作品。両親は事故で亡くなったと言われ、3歳よりも前の記憶はそのときに失ったとされてきたが、両親はおらず、初めから3歳ごろの肉体を持って誕生した。